王様とこじき号が我が家に来てから今日までに
3回海に浮かんだ。
船が出せる場所の開拓目的で、毎回違う場所でのエントリー。
海の荒れ方や風向きの変化で、どの場所なら安全か、どの時間から危険かなどの
データを蓄積しなければいけないのだ。
もちろんソコに居る魚種や海底地形の把握も釣果に直結する。
引き出しは多い方がイイ。
釣れた魚は
アジ フグ サッパ クロ(メジナ) チャリコ(真鯛の幼魚)などなど。
今のところボウズ無し。毎回何かしら釣れる。
天気も、気持ちいい晴天、突然の雨、曇り空、台風接近による強風、台風通過後のうねり残り…
色んな海の表情に触れる事が出来た。
風の力、潮の力、月の引力による干満。
色んな力が僕の王様とこじき号に作用する。
大きな海の偉大な自然の力が
我がままで欲張りな僕の小舟に優しく強く働きかける。
アンカーの効きを確認しながら
僕は船を波に揺られるままにする。
とても自由な気持ちになれる。
ひらひらと何か飛んで来た。
へえ 海の上にも蝶がいるんだ。
どこかへ向かう途中なのか帰り道なのか。
crosby stills nash & young - on the way home
黒っぽい蝶は僕のボートを眺めるようにくるりと一周して
またどこかへ飛んで行った。それぞれの時間の途中で
すれちがっただけの僕ら。それでもかすかな友情を持つには充分だ。
「よい旅を」
さて、これからどうしようか。
陸地に漕ぐか。沖に漕ごうか。このままここに留まるのもいいだろう。
全部自分で決めるのだ。
釣り竿だって出すのも出さないのもどっちでもいいのだ。
すごく楽しい時間になるか
それとも 危険を伴い
あらゆる人を巻き込む
ひどい結果になるのか
全ての責任はぼくに或る。