2015年4月18日土曜日

桜と団子

今年初のゴムボート。2015.4.17
外海はうねりが残ってるので、いつも波が穏やかな糸島のFへ。
まずは、約半年眠ってたボートを膨らます。
エアーポンプ異常なし。
ボート本体空気漏れ無し。
エアフロア漏れ無し。ちょっと折り目と固形物が当たってた後が有るけど
空気入れてしばらくしたら消えるだろう。
アンカーロープ 傷、解れなし。
備えあれば憂い無し。

安全面はオーケー。現在am7:00。今日は風が強くなる昼頃までと決めて釣り準備開始。
終了時間をきっちりと決めておくのも、釣り人に必要な備えです。
気合いや根性では安全は担保出来ません。
ライフジャケットやアンカー等の道具が人の命を守ってくれます。

今日は団子釣りでチヌを狙います。

オカッパリではよくやってました、団子釣り。
紀州釣りとも言いますね。僕は遠矢浮きを使っていました。
オキアミなどの付けエサを更にエサの団子で包んで投入します。
団子に包まれているおかげで、
付けエサがエサ取りの小魚に取られる事無く底まで届き
撒き餌としての集魚効果も発揮します。

団子が割れた瞬間に付けエサが浮かび上がり
海中を漂うことになりますが
殆どの場合、アタリは団子が割れた瞬間に集中します。

団子が付いている時はウキが沈んでいて
割れるとウキのトップが出る様にセットしていました。
じわーとウキが上がって来て「あー割れたなー来るぞー」って
ウキの動きに集中して待ってて
直後にウキがスパッと消し込んだ時には たまらない快感が体を走ります。

今回はボートなのでポイントは真下。ウキは使わずに竿先でアタリを取ります。
なので、柔らかめの鯛ラバ用のトップをロッドケースから出してセットしよう…

ん…

んん?…



無いやん。



鯛ラバ用のグリップとリールは有るけど、トップ無いやん!
備えどころか道具無いやん!


取りに帰る気には全然ならないので、ロッドケースに入ってた子供用のパックロッドでやります。
釣りは道具じゃないです。心意気です。根性です。


すいすーいと海上へ。
ああ やっぱりいいな この感じ。
ボートの漕ぎ方も始めた時より上手くなった気がする。
オールに力を入れて深く入れるよりも
オールの重さも利用しながら水を切る様に浅めに入れて
少ない力でピッチを稼ぐ方が同じ距離を進んでも疲れません。

カキの筏の近くでアンカリングして釣り開始。

ソナーボールには魚の気配無し。
まずは針を付けずに団子を打って釣り場を作ります。
魚を探して動くのではなく、今日は寄せの釣りです。

3投目から針を付けて投入。
団子が有る間は穂先がちょっと下を向くくらいにセッティング。
割れると竿が真っ直ぐになり、ラインがふけて斜めに流されます。
よし、ラインでアタリも取れそうだな。錘はナシで行こう。

5投目くらいにまだ団子が割れてないのにゴツゴツと竿先が揺れる。
団子ごと齧ってるな、おチヌさん。
残念ながら付けエサにはアタック無し。
たまに小魚の群れがボートの下を通過。




何回か付けエサが取られる様になって来た。ふぐ?本命?
次 掛けるぞ!と今日イチの集中で団子投入。
団子が割れるまでの時間は握り込む回数で調節します。
今回はちょっと固めに。ドキドキする時間は長い方がいい。

団子割れる。テンションのかかってた竿先戻る。集中!
何も無し。でも集中!まだだ!ここから来た事は何回か有っただろ。
少したるんだラインが走ったか、竿先が突っ込んだか
どっちが先か覚えてない。でも僕の腕は安物のパックロッドをしっかりと握り
リールを回し糸フケを取り、竿を天に向けて高く上げ、合わせを入れていた。

ごんごん

糸と竿を通して手に伝わるこの感触。

ごんごん

これだよ。潜りながら首を左右に振るこの感覚。釣り人を魅了してやまないチヌダンス。

僕は、狙って、掛けた。
その魚の居る海域を選び、その魚だけを効率よく掛けるやり方で、
外道を釣る事無く、チヌを掛けた!

幾度となくドラグを鳴らし潜る魚。腕と竿でいなしながら少しずつ浮かせる至福の時間。
永遠に続けばいいのに。

けれど、僕がどれほど傲慢だったかを知るまでにさほど時間はかからなかった。

やっとのことで魚影が見えるほどまで浮かせた時、僕の傲慢さは別の驚きでかき消されたのだ。




赤い!




マダイだ!?



マジか…。内湾の防波堤から100mくらいしか離れていないこんな所に…。
しかし、どう見ても真鯛。30cmを少し超えるくらいの真鯛。超嬉しい外道。

このサイズなら抜けるなあと、ボート内のトレーに照準を合わせ
竿先の垂らしを調節しようとすると、ん? それ以上巻けない。

俺のバカ!

ハリスは2m
いつもの竿と違ってパックロッドは135cmしかない。
ボートの橋で立つのは危険。
えーい仕方ない!ハリスを手で手繰ってボート内に入れようとした時に
針上10cmくらいのとこからプチン。



風が少し強くなって来た事も有って上陸。撤収。
はー。


何が備えだ。俺は何も準備してなかったじゃないか。

はー。


なんで、ランディングネットを用意していなかったんだ。



短い竿使うなら、それに合わせたハリスの長さとか、古いハリスじゃないかとか色々考えとく事あるでしょうが…


なんて事を考えながら撤収作業してたけど、新兵器のバーナーでカップラーメン喰ってたら
美味しすぎて、しょんぼりモード脱出!
海上の風で冷えきった体に染み渡るぅ。部屋で食べるよりも3倍くらい美味しいよ。
水はどうせ持って行くし、大してかさ張らないし。

今日は色々有ったなあ。ここで真鯛が喰ってくるなんて。
想像以上の事も以下の事も起こる。
僕は大自然の事なんて殆ど何も知らないんだろう。

だから釣りは面白い。


使い易いランディングネット探そっと。





新兵器導入 岩と鹿

新兵器を導入しました。
シマノでもダイワでもなく
イワタニです。
イワタニ カセットガスジュニアバーナー3


煙草と同じくらいのサイズ

足を拡げ、ゴトクを拡げ点火!
ばっちりです


キャンプ用のシングルバーナーは沢山種類が有りますが
これに決めました。選択の基準となったのは

・燃料の入手の容易さ

写真はジュニアサイズのカセットガスですが、もちろん普通のサイズのカセットガスも使えます。大体どこのホームセンターやコンビニでも売ってます。
OD缶やホワイトガソリンは、キャンプ用品取り扱い店には普通に置いてあるんですが
釣りに行った先で補充する事も考えると、やっぱりCB缶の一般普及度には敵いません。

・そのもののサイズ
こいつはジュニアの名に恥じず小さい。

・登山などはしないので、寒冷地などの過酷な状況では多分使わないので
 あんまりハイスペックは要らない。

これから何回も活躍してくれそうです。


新兵器はもう一つ有ります。
アイマでもがまかつでもなく
鹿番長の異名を持つキャプテンスタッグです。
パール金属のアウトドアブランド キャプテンスタッグ。
パール金属はキッチン用品などで実績の有るメーカーで三条市にありますね。
他の歴史有るアウトドアブランドに比べて安っぽく見ている人も多いですが
パール金属は元々鍋やフライパンなど数多く作っている会社です。
舶来物の高くてハードな使用に耐えるキャンプ用品を求める人には見下されがちですが
自分も含めたライトユーザーやファミリーキャンパーにとっては
良心的な値段で必要十分な品質の物を提供してくれます。

これ

キャプテンスタッグ キャンピングケットルクッカー900ml

ケトル、つまりヤカンでもありクッカーでもある。お湯も沸かせるし簡単な調理も出来る。取っ手は向きが変えられてヤカンの様にもフライパンの様にも取り付けられます。
サイズはもう一つ大きいのも有りますが自分は900mlにしました。
基本ソロ使用ですし…

この為に作られたかの様にぴったり

ジュニアバーナーがきちんと入ります。

こいつをバッカンの隙間に放り込んで、釣りへ行くのです。
もう、寒い中冷えたパンを齧って寂しい思いをする事は有りません。
温かい麺類を食べて、お汁を飲んで身も心も温められますし
優雅にコーヒーを淹れる事も出来ます。

好きな釣りを趣味でやるのに、ひもじい思いをしたり何かに我慢して耐えながらするというのはどうも違う気がするのです。

夢中で釣ってる時は 腹の事など忘れるんですけどね。
でもそんな日、そんな時間ばかりではないので。


2015年4月1日水曜日

釣りと法律

さて、今日から新しい法律も施行され
釣り人にとっては住みやすい世の中になりましたね。

1.釣り休暇取得権利に関する基本法
通称:釣り休み法

雇用者側が従業員に対して、釣りに関する休暇を一年間に最低20日与えなければならないとするもの。
従業員が天候、潮汐により判断し申し出た日をそれに充てるものとする。尚、朝、目が覚めて釣行したものの、雨が降って来たので止めて出社した場合は、普通の出勤日として数えるものとする。

これで夜中にざわざわと釣り欲が盛り上がって来ても遠慮なく釣りに行ける。


2.商業漁業に関する基本法

従来のオリンピック方式からIVQ方式への完全移行
漁船一隻あたりの漁獲高を完全に規制

こうする事で各漁船は市場価値の高い成魚のみを捕るようになり、小魚ごと根こそぎ!的な漁は採算に合わないので止めるようになる。水産資源は復活。ノルウェー産のサバが大きいのにはちゃんと理由が有る。
あ、認可を受けた地引き網は年に一度イベント的に可とするそうです。


3.釣り場清掃に関する義務化法制

釣り場にゴミを放置または隠匿した者に、のち三ヶ月坊主の呪いを与えるものとする。

これは今まで無かったのがおかしいくらい。


4.坊主人に対する差別撤廃に関する基本法

釣り人の基本的人権を脅かす様な発言、行動を戒め厳罰を科すものとする。


最近社会問題にもなっているフィッシング・ハラスメント(ボーズ・ハラスメント)への規制。
(注:ボズハラとは
魚を持って帰らなかった日に「また?」「本当は浮気してんじゃないの?」などの発言で、釣果が上がらなくて心に大きなダメージを受けている釣り人をさらにムチで打つ様な残虐で最低の行為)


心に花を
唇に歌を
釣り竿に魚を

釣りなんか大嫌いだぜ!










この投稿は2015年4月1日に行われました。